2010年06月23日

IGNITE SPEED TRIAL 2010

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押し殺したように低回転で唸る5リッターV8エンジン。寝静まった夜の街をゆっくりとやり過ごしながら、彼はカーラジオのスイッチを入れた。暗闇の中でぼんやりとオレンジ色のイルミネーションが灯り、アナウンサーの無機質な声が、昨日まで大平洋上で足踏みをしていた梅雨前線が本格的な北上を始めたことを告げていた。エアーコンディショナーのスイッチを切ってウインドウを下ろすと、むせかえるような熱気が6月の雨の匂いとともに車の中に流れ込んでくる。が、たっぷり水分を含んだ空はかろうじて雨粒を落とさずに踏み留まっていた。「梅雨前線より先に仙台まで辿り着けるだろうか?」。彼はアクセルペダルを踏み込んで首都高速のランプを駆け上がり、V8の出力を最大まで上げて夜の東京上空へ向かって一気に離陸した・・・・・・。

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唐突に“片岡義男調”で書き出してみましたが(汗;)ヨシオはヨシオでも“片岡”じゃなくて“中沢”ヨシオです、ホーホケキョ。しかも、ファルコン号にはエアコンはもちろん、ラジオも付いておりません(爆!)。ちなみに、漢字で書くと“義男”ではなく、鉄道オタクの俳優、原田“芳雄”と同じでゴザイマス、どうでもいいですが。。。。。。。

それはさておき、行ってきましたよん、日本で唯一のドラッグストリップ(ドラッグレース場)、仙台ハイランドレースウエイ。ワタクシにとっては今年初のドラッグレース「IGNITE Speed Traial」でございます。

路面が少しでも濡れたら危険すぎるので即中止、というのがドラッグレースのルール。が、アテにならない天気予報を信じるならば明日は無情にも確実に土砂降り(-_-;)。そんな中、集合場所の東北自動車道・蓮田SAへ向かいます。まあ、降ったら降ったで“雨の脱力ツーリング”というのも楽しいものです。そんなことは今までにも何度もありました(^_^;)

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SA到着すると、いつもの「愛すべきバカヤロウども」が待っておりました。最近は仲間内でクルマを売ったり買ったり、ということが続いたので、メンツもクルマもほとんど変わっていないのに組み合わせが変わっている、というのがちょっと不思議な感じです。ワタクシとファルコン号、というコンビネーションだけは永久に変わらないと思いますが。。。。

5リッターV8、というと、世間の常識では十分に馬鹿デカいクルマなのでしょうが、ここでは車体サイズもエンジン排気量も、いつもファルコン号がダントツのチビッコです。アメリカの基準ではフォード・ファルコンは“コンパクトカー”・・・って、スゲエ基準だな(-_-;)

そんな浮き世離れした集団がウインカーを点滅させながら、深夜の東北自動車道本線上へ次々に飛び出していきます。その様子を列の後方から眺めていると、まるで空母から夜空に飛び立った戦闘機が編隊飛行をしているようにも思えてきます。もちろんジェット戦闘機じゃなくて、レシプロ・エンジンのプロペラ機ね。

が、先頭集団が次の休憩地のSAに到着しても、後続の3台がやってきません。どうやら1台がトラブルで脱落し、後続の2台がレスキューに向かった、とのこと。まあ、これもよくあることです。なにしろ、どれもこれも'60〜'70年代のクラシックなカー。仙台まで走って行くだけでも十分にチャレンジなのです。逆にいえば、仙台まで辿り着ければあと400メートル走るなんてワケもないこと(!?)

と言ってるワタクシも、4月に名古屋まで行った時は壊れまくってヒドイ目に遭ったばかり。。。。。(-_-;)
http://frankengallery.seesaa.net/article/146683973.html
http://frankengallery.seesaa.net/article/146789678.html
http://frankengallery.seesaa.net/article/146998644.html

今回は出発直前まで仕事が詰まっていたので、減っていたオイルを注ぎ足しただけでロクにメンテナンスもせず、レースタイヤやジャッキやヘルメットをクルマに放り込んだだけでそそくさと家を出てきてしまいました。大丈夫かな? 耳を澄ませて聞くエンジン音は好調そのものですが。

空が白み始めるころ、国見SAで時間調整。レスキュー組の2台が追い付くのを待ちながら仮眠をとります。で、後続が合流したところで出発。高速を下りたら、あとは一気に仙台ハイランドまで爆走! さっきまで運転中に幻覚が見えるほど(!?)眠かったのに、周囲が明るくなってレース場が近付いてくると、不思議とテンションが上がってきます。どうやら天気は持ちこたえてくれそうな様子・・・・・。

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さて、到着したらそれぞれパドック(てか、空き地?)を陣取り、荷物を下ろし、レースタイヤに履き替え、マフラーを外し、車検を受け、ウインドウにゼッケンを書き込み、ドライバーズミーティングをやり、ヘルメットを被り、4点式シートベルトを締め上げ、エンジンスタート! ここだけで許される爆音をストレートパイプからまき散らしながらステージングエリアに向かう車列に並びますバババババババッ! いよいよテンションはピークへ!!!

と、その瞬間。さっきまで持ちこたえていた空が一気にかき曇り、雷とともにバケツをひっくり返したような豪雨・・・・・・(-_-;;;;;;;;)

が、雨は2時間ほどで止み、空はうっすらと明るくなってきました。
おーし、イケるかも!

水浸しになってしまったコースを、みんな総動員でクルマをグルグルと走らせて乾かして、ようやくレース再開〜!

さて「ドラッグレース」とはいうものの、これは正確にいえば「ドラッグレース形式の走行会」でございます。エンジンの排気量もチューンのレベルもてんでバラバラなクルマで単純に順位を競っても意味がないので。本来はアメリカのように細かくクラスを分けてイコールコンディションで順位を競うことができればいいのですが、レース人口の少ない日本でクラスを細かく分けたりしたら「各クラス1台ずつ」になってしまいます(爆)

という訳で、楽しみ方は「とにかく日本でイチバンを目指す!」という人から「とりあえずレースの雰囲気を味わってみたい♪」という人まで、それぞれ自由。

ちなみにワタクシはこのクルマでもう10年もドラッグレースをやっておりますが、目標はただひとつ。エンジンは一切改造せずにセッティングを煮詰めるだけで前回の自己ベストを更新すること。

始めたころは17秒台半ば、という情けないタイムでしたが、そんなクルマでも一般道で全開にする機会なんてないので「5リッターのV8ってこんなもんかな?」と思っておりました。が、こういう場所で全開で走って光電管で1/1000秒までタイムを計られてしまうと、初めて自分のクルマのコンディションをヒドさをミもフタもないほど思い知らされます。で、走ってみて気がついたところをちょっとずつ煮詰めて次のレースに臨む、ということを繰り返しながら、まったく無改造の5リッターエンジンでレースを続けて、一昨年からついに念願の14秒台に突入したところ♪

ここで、ドラッグレースに馴染みのない人に簡単に説明すると、一般的に「速い」といわれている国産ノーマル市販車が、大体15〜16秒ぐらい。スモールブロック(5〜5.7リッター)のアメ車は、コンディションがよければ同じぐらい。ビッグブロック(7リッターオーバー)のアメ車だと12〜13秒ぐらい。NOS(燃焼室に亜酸化窒素を噴射する装置)を取り付ける、または軽くメカニカルチューンを施すと、スモールブロックでも12〜13秒ぐらい。ここまでが大体「仙台まで自走できるクルマ」で、12秒を切るぐらいになると「一般道を走ることができないほど高度にチューンが施されたレースカー」となり、積載車に積まれてレース場までやってきます(まあ、中にはスゴイ例外はいますが)。なんとなく解ったでしょうか? ちなみに、今日本で最速のクルマは9秒台半ばで走ります(!)

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さて、雨が上がって再開したレースですが、約半年ぶり、しかもノーメンテで臨んだ今回のレースの一本目。クルマのコンディションよりもなによりも、もう完璧にドライバーの勘が鈍っていてスタートで大失敗(>_<;)

2本目は、IGNITEからリニューアルして7/25に新創刊されるFueler Magazinのレースレポートを書くために取材に専念して出走はキャンセル。
Fueler Magazinをヨロシクね!
http://www.ignitemag.com/

で、3本目は勘を取り戻し、自分では「上手く走れた!」と思った割にタイムは伸びず・・・・・(-_-;)

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最後4本目。もう完全に勘を取り戻し、手足は無意識に動く状態。先にステージランプを点けて、余裕のよっちゃんで相手を待って自分のペースでスタート! 左手はステアリング、右手はシフトレバーに添え、左目は前方、右目はタコメーターを見ながら5,500rpmで正確にシフトアップ。なんの役にも立たないことは知りつつも、思わずクルマの中で体を前傾させながら前のめりでゴール!! で、今度こそ、と思ったものの、やはりこの日は気温が高くてパワーが出ず、残念ながら自己ベストには僅かに及びませんでした、チャンチャン♪

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ま、今回は自分で決めた目標はクリアできなかったけど、そんなことよりも気のおけない仲間といっしょに仙台まで行って休日をワイワイと過ごすのがいちばんの目的なのです。あー、おもしろかった♪

スタッフのみなさん、お疲れちゃんでした!


posted by フランケン at 11:32| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Californiaへ越して4年…
Sunday SuperMerketでばったりとは…
そー言えば、あの時自分はケータイ持って無かったんですよ、失礼しました。
Harleyのぷろじぇくとが進行中で、なかなか車へ辿りつけません…
A-carsの記事…痺れました! とりころーるだけに…
Posted by Tripple Z at 2010年07月10日 21:51
こりゃまたずいぶん高温多湿なCaliforniaで(苦笑)
Posted by ヨシオ at 2010年07月13日 07:26
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