2010年09月22日

趣味のお修理

デフ000.jpg


どもども、ごぶさたちゃん。

「つづく、はず」と書いた前回から随分日にちが空いてしまいましたが
みなさんいかがおすごしでしょうか、こんな出遅れた秋の夜長に。。。

さて、デフケースの中にビニールチューブを落っことすという、
自ら犯したマヌケな作業ミスがきっかけでデフの中でベアリングが
砕け散っていたことに気付いたのは、盛夏8月の半ば。その直後には
参加を予定していたレースが迫っている、という状況でありました。

で、速攻でベアリングをはじめとする必要な部品をメリケンにオーダー
したものの、荷物が届いたのは結局レースの翌日でした、やっぱし(爆)


ま、レースはオアソビなのでぜんぜんかまわないのですが、問題は
その後ワタクシがマジでシャレにならない情事……ぢゃなくて、事情
により修理どころではなくなってしまったこと(-_-;)

ハプニングやアクシデントがなければ半日ぐらいで修理できると思う
のですが、この半日をひねり出すこともできない日々に忙殺されるまま、
ズルズルと先延ばしになっていたのです。

とはいえ、ファルコン号は我が家のたった1台の“自家用車”。

忙しい時ほどクルマが必要になる場面も多々あるワケでして、そんな時
はベアリングが砕け散ったままの可哀想なファルコン号を強引に走らせる
ことに(>_<;)


ああ、早く修理しなくちゃ(汗;)。

だれが??????? 

オレが……(^_^;)


で、ようやく時間をひねり出すことができたのが、関東地方で最後の
猛暑日を記録した9月某日でありました。


さて、デフのオーバーホールといえばワタクシにとっても手応えたっぷり
の重整備。さすがにいつものように「家の前の路上で」というワケには
いきません。
ベアリングの脱着には油圧プレス機のような大型の工作機械も必要だし。

こういう時は「隠れ家」へ♪

http://frankengallery.seesaa.net/article/147361232.html

知ってる人なら画像を見ればここがどこだかすぐ判るとは思いますが、
ここはれっきとしたホットロッド・ショップ。断じて“貸しガレージ”
ではありません。が、ごく限られた仲間であれば軒先を借りて自分の
クルマを自分で整備することのできるホットロッダーの解放区(?)

オーナーのNクンとは古い付き合いで、音楽やバイクの趣味がワタクシと
よく似ている珍しいヤツです(^_^;)


では、始めます。

デフ001.jpg
ここは神奈川県下某所の「隠れ家」。今日も愛すべき不良どもが…(笑)

デフ002.jpg
デフ003.jpg
まず、スライディングハンマーを使ってドライブシャフトを引き抜きます。

デフ004.jpg
で、デフとプロペラシャフトを切り離し、デフケースからデフキャリア
を引き抜きます。お……、重いッス!(汗;)

デフ005.jpg
ゴロンと出てきたデフキャリア。

デフ006.jpg
デフの中からコンニチハ♪ やあ、君はあの時のビニールチューブくん
ぢゃないか! よくぞ御無事で(^_^;)

デフ007.jpg
さらにデフキャリアからピニオンギアを引き抜くと……。

デフ008.jpg
その奥にようやく見えてきた、コレが“問題の”ベアリング。
ピニオンギアの先端を補助的に支えているパイロットベアリングです。
ちなみにコレはフォード特有の装備。GMのデフにはありません。
なくてもGMのクルマはちゃんと走りますが、フォードの設計は念入り
なのです。
でも念入りなのはいいけど、壊れると面倒ですね(-_-;)
ちなみにMoparのデフは……開けて見たことがないので知りません。

デフ009.jpg
取り出してみるとアチャー!(右)。リテーナーは粉々に引きちぎれ、
ニードルは1本残らず脱落!(左のヤツが正しい姿)。

デフ010.jpg
1新しいパイロットベアリングを装着。

デフ011.jpg
サクッと装着完了♪

デフ012.jpg
一方、こちらはピニオンギアの根元をメインで支えているベアリング、
ピニオンサポートベアリング。見た目には異常ないように見えますが、
手で回してみるとゴリゴリというイヤ〜な感触(-_-;)。
パイロットベアリングがなくなったせいで負担がかかっていたのか? 
これも交換です。

なお、デリケートな調整が必要なテーパーローラーベアリングの脱着は
Nクンがやってくれました。かたじけないっ(^_^;)

デフ013.jpg
デフ014.jpg
リング&ピニオンギアをチェック。やっぱりベアリングの破片を噛んで
しまって端っこが何ケ所か欠けちゃっています。が、運よく(?)
歯当たり面は無傷。
「まだ使える」と強引に判断します。いいのか? いいのダ! 
買ってないし(爆)

デフ015.jpg
欠けたギアを無理矢理使い続けるためのひと工夫。

破断面に応力が集中してさらなる破損を誘発するのを防ぐために、
破断面を丸めて磨いておきます。

ここでワンポイント。

「応力が集中して〜」などと書くとなにやらむずかしそうですが、
簡単にいえばこれは柿ピー(納豆のタレでもいいけど)と同じ。

柿ピーの袋を簡単に手でちぎることができるのは、端がギザギザに
なっているから。
これは鋭角の凹み(入り角/いりずみ)に「応力が集中」するからですが
もしハサミでこのギザギザを切り落としてしまうと「応力が分散」して
絶対に手でちぎることができなくなってしまいます。

金属もこれと同じ。(破断面などの)ギザギザやデコボコをそのまま
にしておくと、それをきっかけにして金属が割れてしまうことがある
のですが、それをツルツルに磨くことによって応力を分散させ、破損を
防ぐのです。

エンジンをチューンする時によく行われる「コンロッドやロッカーアーム
を鏡面加工して強度を上げる」というのも、同じ理屈です。

デフ017.jpg
午後3時から作業を開始して、時刻はすでに12時近く。デフキャリアを
元どおりに組み立て、まだ残っているかもしれない金属片や鉄粉を洗油
でジャブジャブ洗い流し、デフオイルを隅々まで塗りたくって、これで
デフのオーバーホールは終了。あとは元どおりデフケースに取り付ける
だけ、といきたいところですが……。

デフ016.jpg
抜き取ったドライブシャフトのベアリングをチェックしてみると、左は
OKでしたが右はガタガタ(>_<;)。要交換です。が、これは想定内の
ハプニング。
ドライブシャフトベアリングもちゃんと用意してあります♪

デフ018.jpg
古いドライブシャフトベアリングを抜き取るのに少し手間取りましたが、
無事終了。すべて元どおり組み上がったのは、明け方近くでした。。。。



クルマが壊れるのはうれしくない出来事ですが、こうして気のおけない
仲間と過ごす時間、頭を空っぽにして浮き世の憂さを忘れて黙々と機械
と対峙している時間は、シアワセのドーパミンが出ていることを実感
する貴重なひととき。

自分で直したクルマに乗って帰る時の「ちっぽけな達成感」も、
ウレシイのです。




































































posted by フランケン at 16:15| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先月KMSさんへお邪魔して、憧れの330観せていただいてきました…。痺れましたね!鳥肌とため息が出ました。いつかきっとORDER入れてみせますっ!っちゅーか、自分で造ってみたいですね、少しでも。
Posted by Tripple Z at 2010年11月17日 00:10
はじめまして楽しくブログ読ませて頂いております、先日のnewyearmeetingnに参加していましたスカイラインサービスカーの友達です。
 現在山梨で1963年フォードランチェロに乗っています、32歳男です。
 中沢ヨシオさんのブログ大変参考にさせていただいております。
 ぜひ一度メールやお話などさせて頂きたいと思いますので機会が有ればよろしくお願いいたします。
ご多忙な所コメント失礼いたしました。
Posted by k at 2011年02月01日 18:44
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