2011年05月13日

新連載スタート!

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久しぶりに雑誌での連載がスタートすることになりましたので、
お知らせいたします。

雑誌名は「道楽」(Fuelerのハナシでなくて申し訳ない!)。
発売日は5月14日(明日です)。
ワタクシ“たち”が担当するコーナータイトルは「描楽」(と書いて
ガキラクと読みます)。
作者クレジットは「泥棒猫/Slinking Cat」。


“ワタクシ”ではなく“ワタクシたち”と書いた理由は、これがコラボ
レーション・ユニットによる作品だから。そのユニット名を「泥棒猫」
と申します。ま、忌野清志郎と泉谷しげるがコラボした際に「ローリン
グ・ミストーンズ」というグループ名を名乗った、みたいな……?

で、コーナー・タイトルの「描楽(ガキラク)」というのは、ラクガキ
をひっくり返した言葉遊びと、雑誌タイトル「道楽」にひっかけた、
という意味合いの造語。ま、アンタッチャブル山崎が自分のことを
「ザキヤマ」と名乗っている、みたいな……??


さて、この「道楽」という雑誌。まだ創刊されて間もない新しいオート
バイ雑誌で、今回がVol.3。発行元は老舗のハーレー専門誌「Vibes」
を発行する「源」という出版社。
http://www.vibes-web.com/
↑鍵穴をクリック!

この「源」が、3月13日に広島で行われたイベント「West Japan
Motorcycle Show」の会場で通路を挟んでワタクシの向かい側にブー
スを出展していたのが、事の発端でした。

ここで初めて言葉を交わしてすっかり意気投合したのが、Vibes編集長
U村さん。もっとも、2人ともに肩甲骨まで届くロン毛、無精髭、年季の
入ったジーンズ、つま先に鉄板の入ったエンジニアブーツという、普
通の人なら話しかけることをためらうような(?)出で立ち。
最初はお互いに目を合わせないようにしていたのですが……(^_^;)。

で、U村さんがワタクシのブースで目を留めたのが、このTシャツ。

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これは、ワタクシ数年前から交流を続けている神戸在住の新進気鋭の
ガールズ・イラストレーター、マツオヒロミさんとのコラボで制作した
もので、ワタクシがオートバイ、マツオさんが女の子を別々に描いて
1枚のイラストにしたもの。
http://matsuohiromi.com/
↑マツオヒロミさん。

で、「これ、ぜひウチでやりましょう! 絶対にページ作ります!!」
と、U村さんはその場で連載決定を約束してくれたのでした。



実はこのコラボ・シリーズ、やってる本人たちは確かな手応えを感じて
いながら、まったくお仕事の機会には恵まれてこなかった“メディア・
バージン”のプロジェクト。今まで何度もお仕事の話をいただきながら
すべて途中で立ち消えになっていたのでした。ま、その場限りの社交辞
令でオイシイことをペラペラと口走る人ならゴマンといる、ということ
はよく知っているのですが、中には事務所まで出向いて具体的な打ち合
わせまでした人もいたのに……(-_-;)

で、しびれを切らして自費で作ったのが、このTシャツ。それがきっか
けとなって声をかけていただいた、というのは、実は非常に嬉しいハプ
ニングだったのでした。

とはいえ、U村さんが作っているのはハーレーダビッドソンの専門誌。
一方、ワタクシがこのシリーズでこれから描きたいと考えているのは
ニッポンのオートバイ。そこで紹介していただいたのが「道楽」。
まさにどストライクな国産旧車乗りをターゲットに見据えたこの雑誌は
コアなバイカーどもに解りやすい言葉で言えば、ずばり「バトルスーツ
系雑誌」なのでございます(笑)


実はこの「道楽」、ワタクシは創刊号と創刊2号、両方とも購読して
おりました。


ぶっちゃけ、ここ数年はカネ払って読むに値するようなバイク/クルマ
専門誌がほとんどないな(-_-;)と感じていたところ。が、たまたま立ち
寄った書店で手に取った「道楽」という見慣れない雑誌をパラパラとめ
くって、ワタクシは目が釘付けになってしまったのです。うわ、なんて
“志のある雑誌”なんだ! で(余計なお世話だけど)なんて広告の少
ない雑誌なんだ(汗;)


ワタクシが「カネ払って読むに値するようなバイク/クルマ専門誌が少
ない」と感じる大きな理由は、まさにコレ。目先の広告収入だけを当て
込んだ“ちょうちん記事”ばかりになってしまった最近の雑誌に、もは
や読み物としての魅力は失せました。巷ではよく「景気が悪くて雑誌が
売れない」といわれますが、売れない理由は何も不景気のせいばかりで
はないような気がするのは、業界の裏事情まで知っているワタクシだけ
ではないと思うのです。

ところが「道楽」という雑誌は、最近では珍しいほど編集者の“志”が
不器用なほど貫かれているウルトラ硬派な雑誌。登場するオートバイは
どれもこれもコテンパンに改造されちゃってますが(まず、それだけで
メーカーの広告は無理!)、記事の中ではそれらのオートバイについて
ほとんど触れず(用品関連、ショップ関連の広告も入るスキなし!)
そこで語られているのは、もっぱら“オーナーのディープすぎる生きざ
ま”。


そもそも、広島で出会ったU村さんと意気投合したのも、彼が開口一番
「ウチはちょうちん記事は書かないッスから(笑)」と発した言葉を意
気に感じたからに他なりません。

こりゃ、当たり障りのないヌルい誌面ばかり求めているような広告スポ
ンサーはビビるわな(笑)。

ですが「読者としては」こういう雑誌はおもしろいに決まっています。
そして「働く側としては」こういう雑誌で仕事ができたら冥利に尽きる
だろうな、とも思います(ギャラはあまり期待できないかもしれません
が)。そう思っていた矢先の広島での出会いだったのでした。


さらに「道楽」という雑誌には、不思議とワタクシとは因縁浅からぬも
のが………。


編集長のS島さんは、元を辿れば「ミスターバイク」誌編集部から編集
プロダクション「カラーズ」を経て「源」でVibes編集長を務めていた
という経歴。一方、ワタクシは「ミスターバイク」誌でプロ・デビュー
し、「カラーズ」代表、イセくんとはミスターバイク時代からの旧い友
人。作品集「Double Nickel 2」を制作したのも「カラーズ」でした。
不思議と今まで接点がなかったものの、ワタクシとS島さんはお互いに
かなりニアミスしながら同じような道を歩んできた者同士だったワケで
す。そういえばこの「道楽」という雑誌、伝説的にアナーキーだった
「'80年代のミスターバイク」誌を彷佛とさせる“ヤバいオーラ”が
漂ってます(^_^;)


また、偶然かもしれませんが「道楽」誌面にはワタクシと縁の深い人
たちが何人も登場しております。


たとえば「お漫画」を執筆している漫画家「東陽片岡」氏
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E9%99%BD%E7%89%87%E5%B2%A1
は、大学の同期でバイク仲間。また、創刊号で取り上げられた駒沢公園
を拠点とするMC「暗闇坂むささび変化」のT内さんは、面識こそなかっ
たものの、彼の“有名な”CB750のチョッパーは、たびたび大学の構内
に駐車して異彩を放っているいる姿を目撃しておりました。そして、
そのころ暮らしていた実家のすぐ近所の小学生だった男の子が、創刊2
号で紹介されている今はアパレルショップ「OWLS」オーナーの稲垣さ
ん。http://owls73.com/shopping/
OWLSさんは子供のころから「ミスターバイク」誌を読んでいて、
なんと当時、ワタクシの家までテクテク歩いてファンレターを持ってき
てくれたのでした♪



さて、困った(かもしれない?)のがもう一方の当事者であるマツオ
ヒロミさん。初めてコラボした5年前の彼女は、まだこれからの方向性
を探っている将来が楽しみなアマチュアでしたが、今は自分の進むべき
方向を定め、熱狂的なファンもたくさんいる注目の若手ガールズ・イラ
ストレーターとして忙しく活躍中。そんな人を完璧にこちら側のフィー
ルド、しかもよりによってバリバリの「バトルスーツ系(!)」の世界
に引きずり込む形となってしまったのだから戸惑うのも当たり前。御本
人曰く「ケーキ職人が板場に上がり込んで寿司を握るようなことをやっ
てもいいのでしょうか?」。

不安を感じさせてしまったことは大変心苦しいのですが、でも
大丈夫です(キッパリ)。

求められているのは、むしろその「異質な組み合わせの意外性」。
マツオさんが「人間」をパーフェクトに描いてくれれば、こっちは
「オートバイ」をパーフェクトに描くだけのこと。元々、どんなオート
バイだって人間が乗れるように出来ているのだから、それを2次元でも
再現できるスキル(デッサン力)が双方にあれば、必ず「絵の中でオー
トバイに人を乗せることはできる」のです。それができる技量を持って
いるのはこの人だけ。いつもどおりマツオ・ワールド全開で見とれるよ
うな女の子を描いてくれれば、必ずヨシオ・ワールド全開のオートバイ
に乗せてあげます(ああ、責任重大だ………>_<;)


さて、今回はいくつか新しい試みにもチャレンジしております。


そもそも「別々の人間が2人で1枚のイラストを描く(しかも、それぞれ
東京と神戸在住!)」というだけでも圧倒的に新しいチャレンジなので
すが、今回はさらに、その作品に「ホンの少しの時間軸を与えたい」
と思うのです。

瞬間を切り取ったのが「イラスト」。そのイラストにストーリーとコマ
割りを加えて時間軸を与えたのが「漫画」。その漫画を時間軸どおりに
動かすのが「アニメ」。だとすれば、今回狙っているポジションは「イ
ラスト以上、漫画未満」というところでしょうか。コマ割りこそないも
のの「ショートストーリー」を書き添えることによって「バーチャルな
世界にホンの少しの時間軸」を与えてみたい、と考えたのです。
このテの「ショートストーリー」はいくらでも“手から出まかせ”
でペラペラペラペラと書けてしまうので。

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さらに、今回は制作プロセスも作品の一部として見せてしまうことによ
って「リアルな世界での時間軸」も同時に与えてしまおう、と。

自分たちが「おもしろい!」と感じている数日〜数週間の制作プロセス
は、きっと読者にとっても興味深いのではないか、と。「下描き」や
「ラフ」って、単純にビジュアルとしてもカッコイイと思うし。

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ここまでやりたい放題、自由にやらせていただくことができたのも、
編集長S島さんがワタクシたちの作品を最大限に評価して「カラー見開
き2ページ差し上げますから好きにヤッちゃってください!」と言って
くれたおかげ。感謝します。


さて、おかげさまで今のところ編集部では非常に高く評価していただい
ておりますが、果たしてそれが読者の心にきちんと届くかどうか?
これだけは発売されてみるまでまったく判りません。以前、別の雑誌で
「編集者は大絶賛、読者はポカーン顔」ということもあったので(汗;)


明日(5月14日)はぜひ、書店に足を運んで「道楽」を手にとってみて
ください。そして「お金を払うに値する」と思っていただけたら、
嬉しく思います。

posted by フランケン at 09:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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